
住友ファーマ株式会社主催 「これからの救急・急性期 統合失調症治療」と題して、抗精神病薬について勉強会が行われました。
ラツーダというお薬は、抗精神病薬(主に統合失調症に使われるお薬の事)であり、双極性障害(いわゆる躁うつ病)のうつ症状治療薬です。
・症例
救急・急性期の段階で、気力減退・引きこもり、被害妄想・関係妄想、命令性幻聴(例:『誰かが自分に~しろと命令をする』)といった症状が出た場合に投与されます。目標として、まずは陽性症状の改善、その後に疎通性の改善を目指し、休息期・維持期に就労や就学などの社会参加、再入院の予防を考えていきます。
もちろん、人によって薬の効き具合や、退院環境によって退院のタイミングは変わってきますが、概ねこのような経過をたどることが多いです。
症状によって、適切な処方がなされることが必要です。近年、様々な精神病薬が開発され、副作用の少ない物が増えてきました。吐気などの副作用が出ることもありますが、医師と相談しながら、その処方されたお薬を中断することなく、服薬を継続することが大切です。