
11月7日、今回のセミナーでは、うつ病の治療に関わる「セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節作用」をもつ薬の仕組みについて、専門の講師の方からお話を伺いました。
うつ病では、気分・感情に関する症状、身体症状、認知機能に関する症状など、多様な症状がみられるといわれています。これらの症状は、学校生活や仕事、家庭生活などにも影響を与え、「心理社会的機能の著しい障害」につながることがあります。そのため、うつ病の治療過程では、これらの症状を改善することが重要です。
また、社会生活を送る中で経験するライフイベント(入学・卒業、引っ越し、結婚など)やストレスによって、再燃・再発を繰り返すこともあります。
治療には、薬物療法、精神療法、作業療法、身体療法などを組み合わせたり、リハビリテーションや生活環境調整を行う事が大切です。
薬物療法を実施している場合は、困っていることや副作用の有無、睡眠の状態などについて医師や看護師との相談しながら進めていく必要があります。決して努力不足などではなく、脳が疲れてしまっている状態なのです。
抗うつ薬には、SSRIやSNRI、S-RIMなどいくつかのタイプがあり、気分や睡眠に関わる脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)に作用します。例えば、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は、不安やうつの症状を和らげる目的で使用されることがあります。
医師が症状や体質に合わせて、適切な治療を検討しますので、お困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。
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